金箔の箔打ちで加工
金沢には加賀友禅、九谷焼、金沢漆器などの伝統工芸品が数多くありますが、国内でもシェアナンバーワンの伝統工芸品の一つが金箔の箔打ちだとされています。この箔打ちとは金を1/10,000mmの薄い紙上に仕上げてある状態で、金沢県でも職人の腕によって均等に薄く美しい仕上がりの紙に仕上がることが出来るため、貴重な加工品となっています。
特に金沢で取り扱いをしている伝統工芸品にはこの金箔が数多く使用されており、定番の花やウサギ、猫などの動物の柄などを平面の広い器などにマスキング加工することで、金色に輝く模様を作ることが出来るメリットがあります。
今までは本漆などを利用して貼り付けを行う必要がありましたが、今では初心者でも取扱が楽な専用の接着剤が販売されるようになっています。初心者でもマスキングシートの上から金箔を丁寧に貼り、接着剤が乾燥した時点でゆっくり剥がすようにすると、器などに綺麗に金箔貼りをすることが可能です。
金箔文化が北陸地方に根付いた理由
金箔を使う文化で栄えたのが、加賀を中心とする北陸地方で加賀百万石というのは、ある意味ではこうした金箔などの産業の活性化なども含めたものと考えても良いかもしれません。これほどに金に関する文化が出来たのは、初代の加賀の藩主前田利家公が大きく関わっていたと言われています。利家公はあの織田信長の家臣だった人物で、豊臣秀吉の時代では五大老となり徳川家康の次のポジションにいた大物だったわけです。
その人物が加賀に産業を起こすという事で全国から職人さんを集めてきて、金箔をさまざまなモノに使うという事を始めました。利家公はそろばんが得意だったという事も言われるほどに経済的な考え方に優れた武将であったので、金の使い方という事にも目を向けたというのが凄いところかもしれません。加賀を中心とする北陸地方には豊かで綺麗な水があり、金を使う産業に向いているという事も分かっていたのだと考えられます。そして、それを作る事が出来る技術の獲得も出来る粘り強く風土もあったのが良かったと考えられます。
◎2024/10/01
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◎2018/10/22
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◎2018/8/23
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